雑司が谷旧宣教師館 — 明治の宣教師の暮らしが残る家 —

雑司が谷旧宣教師館

基本情報

所在地
東京都豊島区雑司が谷1丁目25番5号
(Google Map)
開館時間
9:00〜16:30
休館日
毎週月曜日(祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始、臨時休館日
入館料
無料
館内所要時間
10〜25分
最寄駅
東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」徒歩約10分、東京メトロ有楽町線「護国寺駅」徒歩約11分
電話番号
03-3985-4081
公式サイト
公式サイトはこちら
目次

雑司が谷旧宣教師館とは?

池袋から少し歩いた住宅街の中に、静かに佇む洋館があります。
人通りの少ない道を進んでいくと、突然現れるその建物は、どこか時間が止まったような雰囲気をまとっています。

雑司が谷宣教師館は、池袋エリアの落ち着いた住宅地に建つ歴史的建造物です。
1907年、アメリカ人宣教師ジョン・ムーディ・マッケーレブが自らの住まいとして建てました。東京都内に残る数少ない明治期の宣教師館のひとつであり、貴重な建築として知られています。

マッケーレブは1892年に来日し、日米関係が悪化する1941年までこの邸宅を使用していました。その後、建物は所有者の変遷を経て、現在は豊島区が管理しています。東京都指定有形文化財にも指定されており、明治期の外国人住宅建築を今に伝える存在です。

館内では、修復・保存された建物を通して、当時の暮らしや建築様式をうかがうことができます。敷地内には四季折々の植物も植えられており、静かな環境の中でゆったりと過ごせるのも魅力です。規模は大きくありませんが、明治の空気を身近に感じられる、貴重な文化財のひとつです。

館内情報

建物は、1階と2階、そして庭で構成されています。規模は大きくありませんが、明治期の外国人住宅の雰囲気を感じながら、ゆっくりと見て回ることができます。

1階には、食堂や居間、教会事務室などが配置されており、当時の生活の様子を感じることができます。館内には、アール・ヌーヴォー風のタイルやケヤキ材を用いた暖炉、宣教師たちが使用していたオルガンなども展示されています。

2階では、当時の敷地や関連施設を再現した模型のほか、建物や宣教師の活動に関する解説を見ることができます。

庭には四季折々の植物が植えられており、ベンチや小さな庭園も整備されています。静かな環境の中で、ゆったりと過ごせるのもこの場所の魅力です。

雑司が谷旧宣教師館

建築の特徴

この建物は、木造2階建の外国人住宅で、19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特徴を反映しています。全体として簡素で実用的な造りが印象的です。

設計者は不明ですが、建築は日本人大工によって施工されたとされています。建物には、当時アメリカで流行していたカーペンター・ゴシック様式の意匠が見られます。これは、木材に尖頭アーチなどの装飾を施した、職人の手仕事による建築様式です。

一方で、2階の天井には割竹が使われており、アメリカの建築様式と日本の伝統的な素材が組み合わされている点も特徴です。

また、豊島区による取得当初、建物は白一色に塗装されていましたが、調査によって窓枠から緑色の塗料が確認されました。そのため、現在は白と緑を基調とした外観に復元されています。

ジョン・ムーディ・マッケーレブとは?

ジョン・ムーディ・マッケーレブ(John Moody McCaleb)は、1861年にアメリカ・テネシー州で生まれた宣教師です。1892年に妻デラとともに来日し、東京の築地や神田を中心に宣教活動を行いました。

その後、雑司が谷を拠点として活動を続け、日米関係が悪化する1941年まで日本に滞在しました。彼の活動は宗教的な伝道にとどまらず、青少年教育や慈善活動にも及び、多くの人々に影響を与えたとされています。

帰国後は再び日本を訪れることはなく、1953年に生涯を閉じました。雑司が谷宣教師館は、彼が日本で過ごした時代を今に伝える建物です。

周辺情報

雑司が谷宣教師館は、池袋エリアに近いながらも、落ち着いた住宅地の中に位置しています。周辺には静かな寺社や公園が点在しており、散策にも適したエリアです。

徒歩圏内には、歴史ある霊園として知られる雑司ヶ谷霊園があり、夏目漱石や小泉八雲など著名人の墓所があることでも知られています。また、緑豊かな鬼子母神堂も近く、江戸時代から続く門前町の雰囲気を感じることができます。

周辺には飲食店も点在しており、昼時には行列ができるラーメン店「らーめん 護什番」など、散策の合間に立ち寄れる店もあります。

さらに、都電荒川線の停留場も近く、のんびりとした路面電車の風景を楽しむのもおすすめです。池袋の繁華街の喧騒とは異なる、静かな時間を過ごせるエリアです。

アクセス

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この記事を書いた人

小さな美術館を巡り、その記録を残しています。
世界を旅する中で、日本の美術館の魅力をあらためて見つめ直しました。
東京を中心に、日本の小さな美術館や文化施設を紹介しています。

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