鈴木信太郎記念館 — 日本のフランス文学研究を築いた文学者の旧宅 —

鈴木信太郎記念館

基本情報

所在地
東京都豊島区東池袋5-52-3
(Google Map)
開館時間
09:00〜16:30
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替えに伴う臨時休館
入館料
無料
館内所要時間
10〜25分
最寄駅
東京メトロ丸ノ内線「新大塚駅」徒歩約2分
電話番号
03-5950-1737
公式サイト
公式サイトはこちら
目次

鈴木信太郎記念館とは

鈴木信太郎記念館

鈴木信太郎記念館は、日本におけるフランス文学・フランス語研究の礎を築いたフランス文学者、鈴木信太郎の旧宅を改修・整備し、豊島区が一般公開している記念館です。

この記念館の大きな特徴の一つが、建物そのものです。明治期に建てられた座敷棟、1928年建築の書斎棟、1946年建築の茶の間・ホール棟という、異なる時代に建てられた三つの建物で構成されています。明治から戦前、そして戦後へと移り変わる日本の住宅建築の変遷を一つの場所で見ることができ、和風建築と洋風建築が融合した貴重な建築資料となっています。

開館に先立って行われた2017年の改修・整備でも、可能な限り伝統的な工法が用いられました。建物が持つ歴史的な姿を残すことが重視され、現在でも約100年前の旧宅の面影を随所に感じることができます。

また、鈴木信太郎は稀覯本の蒐集家としても知られています。記念館には約1万冊におよぶ蔵書が保存されており、その一部を館内で見ることができます。

館内では、こうした旧宅や蔵書とともに、鈴木信太郎の研究業績や蒐集資料が紹介されています。

鈴木信太郎記念館は、一人のフランス文学者の足跡を伝えるだけでなく、明治から戦後にかけての激動の時代を今に伝える貴重な場所でもあります。訪れる人は、日本におけるフランス文学研究に鈴木が残した功績を知るとともに、この建物が歩んできた大きな時代の流れを感じることができるでしょう。

館内情報

館内は、明治20年代の建物を移築して建てられた座敷棟、1928年建築の書斎棟、1946年建築の茶の間・ホール棟という、異なる時代に造られた3棟で構成されています。それぞれを見比べることで、明治から戦前、そして戦後へと移り変わる日本の住宅建築の変遷を感じることができます。

座敷棟は、純和風の落ち着いた造りとなっています。天井部分の木材には細かな細工が施されるなど、随所に伝統的な日本建築の美しさを見ることができます。南側に広がる庭を室内から眺めることもできます。また、館内では、記念館の開館に先立って行われた改修・整備について紹介するパネルも展示されています。

鈴木信太郎記念館

書斎棟は、この記念館を代表する見どころの一つです。重厚でありながら落ち着いた雰囲気の書斎には、鈴木信太郎が実際に使用していた机が残され、その膨大な蔵書の一部がテーマごとに紹介されています。また、映像展示では、建築当時としては珍しかった工法や、1階部分が1945年4月の城北大空襲をどのように耐え抜いたのかなど、建物の歴史について詳しく知ることができます。

鈴木信太郎記念館

茶の間・ホール棟では、鈴木信太郎の暮らしに関する資料などが紹介されており、当時の生活の雰囲気に触れることができます。

館内の隠れた見どころ

鈴木信太郎記念館

館内には、鈴木信太郎の貴重な蔵書をはじめ多くの見どころがありますが、ぜひ注目してほしいのが、書斎南側のガラス窓上部にはめ込まれたステンドグラスです。

全部で5枚あるステンドグラスは、鈴木自身がデザインしたものです。それぞれにフランス語の文字が刻まれており、5枚をつなぎ合わせると、ある詩人の言葉が浮かび上がります。

どのような言葉が隠されているのかは、ここではあえて紹介しません。ぜひ実際に記念館を訪れ、探してみてください。

鈴木信太郎とは

鈴木信太郎は、20世紀前半、日本におけるフランス文学研究の黎明期にその研究体制の確立に尽力し、研究者・教育者として活躍したフランス文学者です。

ステファヌ・マラルメをはじめとする象徴派の詩人やフランス中世文学を研究し、日本のフランス文学研究に大きな功績を残しました。東京帝国大学を卒業後、私費でフランスへ留学し、帰国後は東京帝国大学をはじめ、中央大学、東洋大学などで教授を歴任しました。

フランス留学時の過ごし方も、鈴木の研究者としての姿勢をよく表しています。現地の大学などで指導を受けるのではなく、「演劇を数多く観ること」「本を蒐集すること」「フランソワ・ヴィヨンの作品を読むために中世フランス語を学ぶこと」という三つの目標を自ら掲げ、独自の方法で研鑽を重ねました。

生涯を通してフランス文学の研究と教育に打ち込んだ、生粋の研究者といえる人物です。

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周辺情報

鈴木信太郎記念館は、池袋エリアに位置しています。

記念館から少し足を延ばせば、東京カテドラル聖マリア大聖堂、永青文庫、日本女子大学成瀬記念館雑司が谷旧宣教師館など、歴史や文化に触れられる施設もあわせて訪れることができます。

記念館を鑑賞したあとは、池袋駅周辺へ向かい、ショッピングやグルメを楽しむのもおすすめです。
静かな記念館で歴史や文学に触れたあと、活気あふれる池袋の街を散策するのも、このエリアならではの楽しみ方です。

アクセス

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この記事を書いた人

小さな美術館を巡り、その記録を残しています。
世界を旅する中で、日本の美術館の魅力をあらためて見つめ直しました。
東京を中心に、日本の小さな美術館や文化施設を紹介しています。

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